Tsuyama chuo hospital  Okayama university Proton BEAM     TOP BEAM   岡山大学・津山中央病院共同運用 がん陽子線治療センター              

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施設について

 施設について

陽子線はがん治療の未来を拓く


 厚生労働省の平成24年の人口動態調査では三大疾病(がん、心臓病、脳卒中)でお亡くなりになる割合は全体の約55%であり、なかでもがんは全体の29%と圧倒的に多いと報告されています。そして、がんはこれからも増加の一途をたどり、2014年のがんの罹患は約88万人、死亡は約37万人と予測されています。このような時代に、我々はがんと戦う武器を持たなければなりません。
 がんに対する、化学療法、手術療法の進歩には目を見張るものがあります。私どもは、手術では鏡視下手術という、より低侵襲の方法を充実させ、患者さんに提供して参りました。そして、抗癌剤治療も、20人の患者さんが同時に治療を受けることができる化学療法センターを整備しています。さらに、放射線治療の分野も、従来の放射線治療より一層高機能である強度変調放射線治療(IMRT)も導入します。しかしながら、これらの治療には少なからず患者さんへの肉体的、精神的な負担を強いることが少なくありません。
 患者さんに低浸襲で、そして切らずにがんを治療することができれば、いうことはありません。それを可能にするのが「陽子線治療」と考えています。陽子線治療は患者さんに優しく、外来通院で治療可能であるばかりではなく、副作用(合併症)が非常に少ないことも特徴です。安全ながん治療法と言えます。
 陽子線治療施設は現在全国で10箇所稼働していますが、私どものいる中国・四国地区には未だありません。私どもは、この地域でがんにお悩みの患者さん方に、少しでも福音になればと心から願っています。
私どもは、この度、岡山大学のご協力を得て、平成28年3月センター開設、4月に陽子線治療を開始しました。これから増え続けるがんと戦う強力な武器を皆さんに提供できれば幸いです。

一般財団法人 津山慈風会  

理事長  

藤木茂篤  
Shigeatsu Fujiki

 

 施設紹介

陽子線治療は水素の原子核(陽子)を加速させ、治療に使用します。水素原子から抽出した陽子を「シンクロトロン」という大型の装置(加速器)を用いて真空中で光速の70%近くにまで一気に加速すると、からだの中への透過力が大きく、がん細胞を破壊する力をもつ陽子線となります。

津山中央病院がん陽子線治療センター1階に陽子線治療装置の回転ガントリー・加速器(シンクロトロン)、その他高精度放射線治療装置(TrueBeam)、2階に治療用CT室・MRI室があります。

 

1階 陽子線治療装置

 

 1階 高精度放射線治療装置(TrueBeam)

 

Varian medical systems(米国)の最新鋭放射線治療装置を併せて導入したことで、画像誘導放射線治療と定位放射線治療(SBRT)、強度変調放射線治療(IMRT)、RapidArcなどの、より高度でより治療時間の短いX線治療を提供することも可能です。
(導入予定、画像提供Varian medical systems)

 

紹介動画

 ※BGMが流れます。ボリュームにご注意下さい。